プロトタイププラットフォーム: SMART PP
SMART PPのアーキテクチャ
スマーテックは、MZ Platform技術を最大限活用するための統合アーキテクチャ(Smart Prototype Platform Architecture)を提案しています。SMART PPは、画面構成部品、入出力部品、処理部品など約150のソフトウェア部品群、部品を組み立てる開発環境とアプリケーションを実行する稼動環境、帳票、通信環境、ユーザ管理などの機能を含む、ものづくり現場で必要とされる業務システムを簡便かつスピーディに提供することを可能とするアーキテクチャです。
プラットフォーム技術(MZ Platform)
SMART PPの基盤技術であるMZ Platformは、独立行政法人 産業技術総合研究所 ものづくり先端技術研究センター(以下、産総研)が、製造業の現場で必要となるITシステムを現場自らの手で開発出来る環境を実現するために開発した研究成果物です。あらかじめ再利用可能な製造業向けソフトウェア部品(コンポーネント)が数多く揃っており、アプリケーションビルダを用いて必要なコンポーネント同士をつなぐだけでアプリケーションを構築することが出来ます。また、アプリケーションの定義ファイルはXMLファイルとして出力できるため、他システムへの流通・再利用が可能となります。

コンポーネント間の接続は、コンポーネントバス(特願中)により全て動的に制御される仕組みとなっています。そのため、MZ Platform上では、動的にコンポーネント間のつながりを変更したり、動作しながらアプリケーションの動きを制御することが可能です。例えば、アプリケーションを実際に実行させながら、レイアウトの変更することも出来ます。
アプリケーションビルダ(MZ Builder)
MZ Builderは、ソフトウェアコンポーネント間のつながりを定義し、アプリケーションを構築するのためのGUIツールです。利用者は、MZ Builder上で、コンポーネントを選択し、画面のレイアウトを決定し、コンポーネントの属性を設定し、コンポーネントとコンポーネントをつなぎあわせるだけで、プログラムを記述することなく、アプリケーションを構築することが出来ます。MZ Builder上では、左側のコンポーネントと右側のコンポーネントをイベント単位で組み合わせ定義を行います。例えば、「表」コンポーネントのデータが更新(イベント発生)されたら、更新されたデータがグラフに渡され、「グラフ」コンポーネントの振る舞いが決定します。

なお、SMART PPを用いたアプリケーション開発をプロトタイプから本格的な開発までシームレスに行うため、スマーテックではSMART PPのEclipseのプラグイン化の実装を進めています。
コンポーネント
SMART PPは、画面構成部品、入出力部品、処理部品など150近く標準コンポーネントを用意しています。標準コンポーネントでは作成不可能なアプリケーションを開発する場合でも、プログラミングする必要があるのはあくまでもコンポーネントのみなので、アプリケーション構築において高い開発生産性を実現しています。また、アプリケーション構築はコンポーネントの組み合わせだけで行われるため、あるコンポーネントが特定のアプリケーション以外では利用出来きなくなる問題を避けることが出来、コンポーネントウェア本来の目的であるソフトウェア部品の高い拡張性や保守性を実現しています。複数のコンポーネントをまとめた処理を『複合コンポーネント』化し、その再利用・配布することも可能です。
SMART Grid
SMART Gridは、複数のプロトタイププラットフォーム間の通信制御ならびに遠隔地コンポーネントとの通信をとりおこなうコンポーネントです。プラットフォームが稼動する拠点に1つ必要となります。SMART Gridを用いることで、同一LAN内でSMART PPをベースに開発されたアプリケーションを複数で利用する場合に、リモートプラットフォーム上のコンポーネントを必要に応じて(オンデマンド)連携させることが可能となります。MZ Builder上では、相手先プラットフォームとコンポーネントを特定し、ローカルコンポーネント同様にイベントを起点に接続先のリモートコンポーネントの振る舞いを定義しつなげるだけで、サーバーを介すことなくP2Pベースでコンポーネント同士を連携させることが可能となります。
SMART Configurator
SMART Configuratorは、SMART PP上で構築したアプリケーションをユーザに配布するためのコンフィグレーションツールです。例えば、SMART PPで開発した工程管理、資材管理、CADViewerなどのアプリケーションを、実際に利用するユーザ単位でまとめ配布することが出来ます。ユーザがアプリケーションにアクセスするためには配布時に設定されたユーザ名とパスワードでログインを行う必要があります。ログインを行うと、利用可能なアプリケーションの一覧がランチャーメニュー上に表示されます。SMART Configuratorで設定されたアプリケーションはEXE形式でユーザへ配布されるため、MZ Builderでユーザが勝手にアプリケーションに変更を加えることを防ぐことも可能です。
SMART Document
SMART Documentは、テラステーション社の『TS Form』技術をベースとした製造業の現場ユーザ向け帳票ソリューションです。SMART Documentを用いることで、ものづくり現場で使用される作業伝票、設備管理表などの帳票を、普段見慣れたそのままの形でウェブ画面上に表現することが出来ます。また、ウェブ上の帳票はそのまま印刷することが可能です。例えば、写し何枚かの帳票で製造工程のフローが流れている場合、作業指示や実績収集などの現場業務においては、ブラウザベースのSMART Documentを、工場全体の負荷や進捗確認などの管理業務にはMZ Platformのガントチャートを用いて業務を行うことが可能となります。
プロトタイプサンプル
スマーテックでは、SMART PP上で構築したプロトタイプアプリケーションの提供します。CADビューワーや生産工程管理アプリケーションなど、2005年6月より販売を開始する予定です。
