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ITシステム導入ステップ

コラム第20回:ITシステム導入ステップ


2005.8.18

長谷部泰幸


ここからのコラムは、実際にITシステムを導入する場合のステップについて記述します。今回は全体像を示し、次回以降で各ステップの内容と重要なポイントに触れます。

ITシステム導入手順の全体像

ITシステムの導入はどのようなステップで進めていけばよいのでしょうか。

安価なパソコンソフトを買うなど、今すぐに取り組めるレベルのIT化は、何度でも試すことができます。しかし、本格業務のサポートを目的に、ある程度の投資を行う場合は、手痛い失敗を避けるためにも、段階を踏んだ検討が必要です。標準的には、以下のようなステップでシステムを構築していきます。

①システムの企画
システム導入の目的・手段に対し、どのような体制で取り組むべきかを経営者が決定します。

②要件定義書の作成
企画内容を中心に、要件定義書を作成します。システムベンダーに説明する場合だけでなく、自社開発の場合にも作成したほうがベターです。

③パートナーの決定
パートナーとなるシステムベンダーを決定します。

④システムの設計
現場の意見を吸い上げながら仕様を固め、システムの設計を行います。

⑤システムの導入
様々なテストを行いながら、移行期間を置きながらシステム導入を図ります。

⑥システムの運用
マニュアルを作成し、システムの運用を行い、人材教育も併せて行います。

⑦導入効果のフィードバック
システム導入効果を測定し、業務改善につなげます。

こうした流れや考え方は、オーダーメードのシステムを導入する時だけでなく、ASPなどでシステムを導入する際や市販ソフトの選定にも応用することが出来ます。もちろん、自社開発を志す場合も同様です。

経営者が決定・決断を

システムを導入して何をしたいのか、どの業務を効率化したいのか、システムの大枠を決め、導入を決断するのは経営者です。
同時に、システム導入は、現場での業務の進め方が変わるため、従業員のコンセンサス形成が重要です。したがって、トップダウン型かボトムアップ型かという選択ではなく、業務知識(現場の声等も)を十分に持った経営者が決断し、現場のニーズをくみ取りながら詳細を詰めていく流れが理想的です。

ASPや市販ソフトウェアの場合のステップ

ASPでITシステム導入を図る場合でも、まったく同じような考え方でITシステム導入を進めます。
導入の流れで異なる点は、④システムの設計が不要であるかわりに、⑤システム導入にあたって、ASPや市販ソフトにあわせた業務の見直し、業務の再設計が必要なことです。業務にあわせてシステム化を図るか、既に出来上がっている業務システムにあわせて自社の業務を再設計するかという違いです。

ASPや市販ソフトウェアで実現されている業務と、自社業務の違いを知るために、「フィット・ギャップ分析」と呼ばれる方法を用いて、相違点を明確にします。特にパッケージ・システムを導入する際に、この分析結果を使うと、システムベンダーへ何を要望すべきなのかが明らかになります。

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